新潟の磐座


小滝川ヒスイ峡こたきがわひすいきょう
新潟県糸魚川市小滝


■世界最古のヒスイ文化、勾玉のふるさと

  姫川の支流・小滝川で、ヒスイの原石が「再発 見」されたのは19年だった。 郷土の文人、相馬御風が、ヌナカワヒメ(奴奈川 姫)の神話をヒントに、ヒスイの産地は糸魚川で はないかと考えたことが発端だった。1954年には、 市内一ノ宮にある「長者ヶ原遺跡」の発掘によって、 ヒスイが糸魚川で加工されていたことが確認された。 『万葉集』(巻一三三二四七)にこのような歌がある。

沼名川 がわの底なる玉求めて
得し玉かも拾 ひり ひて得し玉かも
あたらしき君が老ゆらく惜しも
(『磐座百選』より一部抜粋)




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